ウイルスベクター開発研究センター長の平井宏和教授がオーガナイザーとなり、「Gene Therapy for Brain Diseases」と題して脳疾患の遺伝子治療に焦点を置き、国内外のアカデミア及びインダストリーから招へいした研究者が講演を行いました。

未来先端研究機構及びセンターにおける研究成果について、平井センター長及び同センターの畑田出穂教授、同機構の二村圭祐教授が発表を行いました。続いて、タカラバイオ株式会社基盤技術開発センターの田中佳典次長、その後、国立成育医療研究センター遺伝子細胞治療推進センターの小野寺雅史センター長に講演いただきました。

後半は、基調講演としてコインブラ大学（ポルトガル）のLuís Pereira de Almeida教授から神経変性疾患に対する遺伝子治療研究の進捗について講演しました。続いて、株式会社シンプロジェンの齋藤俊介取締役・医療ビジネスユニット長が、遺伝子治療用AAVベクター製造のキーポイントをテーマに講演、また、Revvity Inc（ドイツ）のIrene FerreiraディレクターがAAVベクター投与が生体に及ぼす毒性とその原因について講演しました。

その後、約30分間のポスタービューイングの時間を設け、本学及びインダストリーの研究者によるポスター発表を会場ロビーにて行いました。最後に、自治医科大学 オープンイノベーションセンター神経遺伝子治療部門の村松慎一教授による、日本で実施されている神経疾患に対する遺伝子治療の現状と問題点に関する講演があり、平井センター長の閉会の挨拶をもって終了しました。