革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクトの終了に伴い
革新脳ウイルスベクターコアは活動を終了しました。(2024/3/31)
各グループの今後の対応に関しては以下の担当者に直接ご連絡いただければと思います。 平井グループ 群馬大学 医学系研究科 脳神経再生医学分野 群馬大学 未来先端研究機構 ウイルスベクター開発研究センター 今野 歩 konnoa[at]gunma-u.ac.jp 小林グループ 福島県立医科大学 医学部 生体情報伝達研究所 生体機能研究部門 加藤 成樹 skato[at]fmu.ac.jp 日置グループ 順天堂大学 医学研究科 脳回路形態学 日置 寛之 h-hioki[at]juntendo.ac.jp 高田グループ 京都大学 ヒト行動進化研究センター 統合能システム分野 井上 謙一 inoue.kenichi.6z[at]kyoto-u.ac.jp ※[at]は@に修正の上、メールを送信してください。
Information
2023-4-5 配布可能なAAVベクターの血清型と発現ベクターの種類を拡充しました。
2022-6-14 革新脳ウイルスベクターコアに京都大学の高田昌彦先生が参画し、AAVベクターの配布を開始しました。
2021-9-7 AAV-PHP.eB/mGAD65(delE1)_GFP WPRE SV40pA (GA-041) による遺伝子発現パターンを公開しました。
2021-7-12 シンドビスウイルスベクター・アデノウイルスベクターの配布を開始しました。
2021-7-12 配布可能なAAVベクターの血清型を拡充しました。
2021-4-22 AAV-PHP.eB/mGfap(ABC1D)_GFP WPRE SV40pA (GA-027) による遺伝子発現パターンを公開しました。
2021-4-16 AAV-PHP.eB/rNSE(1200)_GFP-WPRE-SV40pA (GA-013) による遺伝子発現パターンを公開しました。
2020-12-8 AAV-PHP.eBによる遺伝子発現パターンを公開しました。
ウイルスベクターの配布
群馬大学医学系研究科脳神経再生医学分野(平井研)では、日本医療研究開発機構(AMED)「革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト」の支援を受けて、福島県立医科大学小林和人先生、順天堂大学日置寛之先生、京都大学の高田昌彦先生と連携して、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターおよびレンチウイルスベクター等の配布プログラムを開始いたしました。
※ウイルスベクターの配布は革新脳参画機関を優先させていただきますが、共同研究等での配布は、
必ずしも革新脳参画機関に限定しておりませんので、まずは事務局にご相談下さい。
※アカデミア以外の組織への配布は原則として実施しておりません。
各拠点で担当するウイルスベクターの種類は以下の通りです。
※今年度の作製枠が埋まったため平井グループへの新規作製依頼の受付を中止しました。 |
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小林グループ | AAV2/1, AAV2/2, AAV2/5, AAV2/8, AAV2/9, AAV-DJ, AAV2-retro レンチウイルスベクター(VSVG), 逆行性レンチウイルスベクター(HiRet, NeuRet) |
日置グループ | AAV2/1, AAV2/2, AAV2/5, AAV2/6, AAV2/8, AAV2/9, AAV2/PHP.eB, AAV2/retro シンドビスウイルスベクター、アデノウイルスベクター |
※今年度の作製枠が埋まったため高田グループへの新規作製依頼の受付を中止しました。 |
希望するウイルスの種類により必要な手続きが異なります。以下に従って、まずは 提供依頼書 をご提出下さい。
注1・本ベクターコア提供のウイルスベクターを用いた成果を論文発表する際には、必ず謝辞に日本医療研究開発機構(AMED)「革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト(Brain/MINDS)」の支援を受けた旨をご記入ください。謝辞の具体例は提供依頼書に記載しています。
注2・ウイルスベクターは組換え生物に該当します。「研究開発等に係る遺伝子組換え生物等の第二種使用等に当たって執るべき拡散防止措置等を定める省令」平成16年文部科学省・環境省令第1号)にある拡散防止措置レベルに従って、適切な取扱いをお願いします。特に、レンチウイルスベクター・シンドビスウイルスベクター・アデノウイルスベクターは拡散防止措置レベル P2 に該当する組換え生物です。依頼に先立ち、必ず貴研究室での承認状況をご確認下さい。
注3・提供を受けたウイルスベクターを第三者へ提供することは原則として禁止します。研究の進展等に伴い、ウイルスベクターの他機関への移送が必要になった場合は、ウイルスベクターコア事務局へご相談ください。
A.各拠点で構築済のウイルスプラスミドを用いたAAVベクターを希望する場合
- AAVベクターのリストから希望の発現ベクターとセロタイプを選ぶ。
- 提供依頼書に必要事項を記入する。
- 提供依頼書を kinusarari[at]gunma-u.ac.jp (ベクターコア事務局担当 飯塚; 群馬大学脳神経再生医学分野)へ送付する。
- 事務局での受理後、各担当者から追加の手続き等をご連絡いたします。
B. 独自のウイルスプラスミドを使用したAAVベクターの作製を希望する場合
B1. すでにウイルスプラスミドを持っている場合
- 希望のセロタイプを選ぶ(対応可能なセロタイプについては、上記グループごとの対応表をご参照下さい)。
- 提供依頼書に必要事項を記入する。
- 提供依頼書を事務局へ送付する。
- 事務局での受理後、各担当者から追加の手続き等をご連絡いたします。
B2. リストにあるウイルスプラスミドを元に、各自で新規にコンストラクトを作製し、そのプラスミドでのAAVベクターの作製を希望する場合
- AAVベクターのリストから元になる構築済プラスミドを選ぶ
- 提供依頼書 (記入例付)に必要事項を記入する。
- 提供依頼書を事務局へ送付する。
- 事務局での受理後、各担当者から追加の手続き等をご連絡いたします。
※この場合、まずプラスミドのみをお送りし、各自でプラスミドをご作製いただいてから、AAVベクターを作製します。
C. その他のウイルスベクター(レンチ、シンドビス、アデノ)を希望する場合
- その他のウイルスベクターリストから希望の発現ベクターとウイルスベクターの種類/エンベロープを選ぶ。
- 提供依頼書に必要事項を記入する。
- 提供依頼書を 事務局へ送付する。
- 事務局での受理後、各担当者から追加の手続き等をご連絡いたします。
群馬大学脳神経再生医学分野(平井グループ)で作製したウイルスを希望する場合
- ウイルスベクターの送付に際して、群馬大学の「組換え体譲渡等申請書」の提出が必要になります。提供依頼書に加えて、「組換え体譲渡等申請書(様式が変更になりました)」も作成して、事務局までお送り下さい。
- AAVベクター1種類ごとに、ウイルスプラスミド 150 μg (予備の分を含む) が必要になります。「B. 独自のウイルスプラスミドを使用したAAVベクターの作製を希望する場合」は、プラスミド溶液を 150 μg 以上用意しておいて下さい。ウイルス提供の手続き完了後、以下の住所までお送り下さい。 輸送は常温で構いませんが、プラスミド溶液が漏れ出ないように、何らかの手段で保護して下さい。
〒371-8511 前橋市昭和町3-39-22 群馬大学医学系研究科脳神経再生医学分野 TEL: 027-220-7934 - 「B. 独自のウイルスプラスミドを使用したAAVベクターの作製を希望する場合」はTiter測定用のPrimerを選定するために、配列情報の提供をお願いします。秘匿の必要がある部分が含まれる場合、ITR間の一部の配列情報でも構いません。
- 一部の種細胞種特異的プロモーターのプラスミドを元に新規にプラスミドを構築される場合、群馬大学脳神経再生医学分野とのMTA(簡易版)の締結が必要になります。
- 群馬大学脳神経再生医学分野のプラスミド構造は一部の例外を除いて、基本的に以下に示す構造になります。
L-ITR-(XhoI)-Promoter-(AgeI)-cDNA-(NotI)-WPRE-PolyA化シグナル-R-ITR
代表的なものとして、pAAV/NSE(1200) GFP WPRE SV40pA の配列情報をご参照下さい。 - その他よくある質問を 平井グループウイルスベクターFAQ にまとめましたので、ご参照ください。