Research

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研究内容

本研究室では3つの大きな研究テーマを遂行しています。

1. 脳の生理機能を遺伝子(ゲノム)、エピゲノム、細胞、シナプス機能、ネットワークレベルから理解する

脳はニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリアからなる800億個以上の細胞の集合体です。ニューロンからはグルタミン酸、GABA、ドパミン、アセチルコリン、ノルアドレナリン、セロトニンなど様々な神経伝達物質が放出され、脳の機能を調節しています。脳は発達の過程で機能的に働く複雑なネットワークを形成します。

これらの細胞がどう働くことで、感情、認知、記憶・学習、意欲、行動が制御されるのかを研究します。(生理的状態)

 

2. 脳疾患の病態を解明し、ゲノム、エピゲノムを改変することで障害からの回復を目指す

脳は日々、恒常性を維持していますが、これが崩れることが疾患です。病的状態からの回復には、生理的状態を理解した上で、具体的に何が崩れているのかの深い理解が必要で、その土台の上に回復への手立てが見えて来ます。脳の疾患には様々なものがありますが、我々は遺伝子変異やエピゲノム変異に起因する神経変性疾患と自閉症を研究対象とし、その病態の解明と治療法の開発を行っています。

 

3. 脳の特定の細胞群、神経回路をゲノム・エピゲノムレベルから操作する技術の開発

上記の2つの研究テーマを世界トップレベルで進めるために、ウイルスベクターを用いて脳の特定の細胞群、あるいは特定の神経回路をゲノム・エピゲノムレベルから操作する技術の開発を行っています。

 

日本語の総説など

  • 平井宏和. ウイルスベクター静脈投与による脊髄小脳変性症動物モデルの作出. Clinical Neuroscience. 37巻8号(印刷中)
  • 今野歩, 平井宏和. ウイルスベクターの静脈投与によるマウス脳全域への遺伝子導入. 実験医学. 2019; 37(4): 581-587.
  • 平井宏和. 遺伝子導入. 脳科学辞典; 2018. doi:10.14931/bsd.7623
  • 平井宏和. ウイルスベクター. 脳科学辞典; 2018. doi:10.14931/bsd.7632
  • 平井宏和. バクロフェンで脊髄小脳失調症1型の運動失調がよくなるのか?全国脊髄小脳変性症(SCD)・多系統萎縮症(MSA)友の会ニュース. No. 226: 10-14. 2017.04.25発行.
  • 平井宏和. “ニューロン特異的エノラーゼ(NSE)”は炎症があるとニューロンではなくグリア細胞で産生される. 生化学. 2017; 89(2): 241-243. doi:10.14952/SEIKAGAKU.2017.890241
  • 平井宏和. 小脳の機能(基底核と小脳−その相違と連関)Clinical Neuroscience. Vol.35 (17年01月号): 28-32. 2017.01.01発行.
  • 平井宏和. 脊髄小脳変性症・多系統萎縮症に対する幹細胞研究の現状 『脊髄小脳変性症・多系統萎縮症 Q&A 172』 平成27年3月発行

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