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【プレスリリース】抑制性ニューロンだけに外来遺伝子を発現させる手法を開発 -精神神経疾患の研究を加速-

群馬大学未来先端研究機構(群馬県前橋市)は、遺伝子治療用に利用されるアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いて、脳の抑制性ニューロンだけに外来遺伝子を発現させる手法を開発しました。血液脳関門透過型AAVベクターをマウスの静脈から投与するだけで、全脳の抑制性ニューロン選択的に外来遺伝子を発現させることが可能となります。ニューロンの信号は次のニューロンを興奮させることで伝わり、ネットワーク(神経回路)が作られています。抑制性ニューロンは、ネットワークの興奮性信号伝達を抑制性に調節するニューロン群で、学習や記憶をはじめ、脳が正常に機能するのに重要な役割を果たします。最近の研究で、抑制性ニューロンの機能不全が統合失調症などの精神神経疾患の発症に関与していることが明らかになって来ました。今回の発明により、抑制性ニューロンが記憶や学習などの正常な脳機能に果たす役割や、統合失調症などの精神神経疾患の病態の解明、さらにそれらの疾患に対する遺伝子治療研究が加速することが期待されます。

本研究成果は、2021年2月15日付の「Molecular Brain」の電子版に掲載されました。

詳細は以下のリンクをご参照ください。

抑制性ニューロンだけに外来遺伝子を発現させる手法を開発 -抑制性ニューロンが関与する精神神経疾患の研究を加速-

  • 国立大学法人群馬大学
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  • 群馬大学大学院医学系研究科
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  • 群馬大学大学院医学系研究科 脳神経再生医学分野
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  • 群馬大学未来先端研究機構
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