平井 宏和 教授
Hirokazu Hirai, MD, PhD
・ 医学系研究科 基礎・基盤医学領域 脳神経再生医学分野 教授
(兼任)
・ 生体調節研究所附属ゲノムリソースセンター センター長
・ 未来先端研究機構 ウイルスベクター開発研究センター センター長
・ 研究・産学連携推進機構 昭和分室長
論文リスト(Google Scholar)
https://scholar.google.co.jp/citations?hl=ja&user=rU58v7MAAAAJ&view_op=list_works
近況
- 日本遺伝子細胞治療学会 認定医を取得しました。今のところ、群馬県で1名です。
- 11月に全国遺伝子実験施設連絡協議会の総会で沖縄(OIST)へ行きました。沖縄は3回目です。行ったことがない県は高知のみです。
プロフィール
所属部局
・ 大学院医学系研究科・医科学専攻(博士課程)
・ 大学院医学系研究科・生命医科学専攻基礎医学系(修士課程)
・ 医学部医学科
・ 未来先端研究機構
・ 生体調節研究所・ゲノムリソースセンター
・ 医学部附属病院・遺伝子診療部
学 歴
1989年 神戸大学医学部医学科 卒業
1994年 神戸大学大学院医学研究科 修了 医学博士の学位授与
職 歴
1989年 神戸大学医学部附属病院 研修医(放射線医学講座)
1994年 マックスプランク脳研究所(ドイツ・フランクフルト)
フンボルト財団奨学研究員(Heinrich Betz研究室)
1996年 理化学研究所 国際フロンティア研究システム
フロンティア研究員(伊藤正男研究室)
1997年 理化学研究所脳科学総合研究センター 研究員(伊藤正男研究室)
2001年 セントジュード小児研究病院(アメリカ合衆国・メンフィス)
発達神経生物学部門 スペシャルフェロー
2004年 金沢大学学際科学実験センター 助教授
2006年 群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座
神経生理学分野 教授
2009年~ 群馬大学生体調節研究所附属生体情報ゲノムリソースセンター
センター長(併任)
2011年 群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座
チェアマン(併任:2015.3月まで)
2014年 群馬大学未来先端研究機構・神経シグナル学研究プログラム
プログラムディレクター
2015年~ 群馬大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学講座
脳神経再生医学分野(分野名変更) 教授
2019年~ 群馬大学未来先端研究機構 ウイルスベクター開発研究センター
センター長(併任)
2002年 科学技術振興事業団 さきがけ研究者 ~2006年
2006年 独立行政法人科学技術振興機構 SORST研究者 ~2009年
2009年 中華小脳萎縮症病友協会 顧問医 ~2011年
2011年~ 日本神経科学学会 ホームページ編集小委員会 委員長 ~2013年
2011年~ 国際放射線神経生物学会 理事
2012年~ 全国脊髄小脳変性症・多系統萎縮症友の会 医療顧問
2014年 日本神経科学学会 庶務理事 ~2016年
2014年〜 日本学術会議 連携会員
2015年 国際放射線神経生物学会 第5回大会 大会長(2015年2月21日開催)
2015年 日本脳科学関連学会連合 評議員 ~2017年
2017年 日本神経科学学会 副庶務理事 ~2019年
2020年 日本神経科学学会 将来計画委員会 学会体制WG長 ~2022年
2023年〜 日本神経科学学会 理事
2023年〜 神戸大学 客員教授
金沢大学医学部特別講義 (金沢大時代の研究室出身者田中君と)
金沢大学医学部2年生の特別講義に行ってきました。毎年この時期になると行くのですが、いつも講義をご依頼いただいている東田教授が今年度で退官されるので、今回が最後となりました。
金沢に定期的に行くのもこれが最後と思い、2004年から06年まで私の金沢大学の研究室学生メンバーであった田中君(当時、医学部3年生)に連絡しました。田中君は金沢大学病院に勤務していると思っていたのですが、福井の市立敦賀病院(外科)に赴任していました。しかし、仕事を早く切り上げて、わざわざ金沢まで来てくれました。下の写真ですが、田中君がこのホームページに載せてほしい、とのことでしたので、掲載しました。(2011.10.05)
2011年の日本神経科学大会(横浜)
研究テーマ
- アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターの開発
- 脳神経疾患の遺伝治療法の開発
- 記憶・学習のメカニズムを分子から行動レベルで解明する研究
学生へのメッセージ
- 大学院生随時募集中
保有資格
- 医師免許
- 第一種放射線取扱主任者(H1年 研修医のとき取得)
- 日本医学放射線学会専門医一次試験合格(H5年)
- 日本救急医学会ICLSアシスタントインストラクター(H22年)
- 産業医(H30年 産業医学基礎研修会修了)
- 日本遺伝子細胞治療学会認定医(R5年)
研究分野
神経科学・神経化学、遺伝子治療、ウイルスベクター開発
これまでの主な研究成果
-
- NMDA受容体のNR2がグルタミン酸結合サブユニットであること
(NR1にはグリシンしか結合しないこと)を発見。 - AMPA受容体のGluR2サブユニットのリン酸化部位(Ser880)の発見。
- Ser880がPKCによってリン酸化されるとGRIPとの結合が乖離することを報告。
- GluR2 Ser880のPKCによるリン酸化が小脳LTDを誘導することを発見。
- HIV由来レンチウイルスベクターを用いた神経細胞への特異的かつ効率的な外来遺伝子発現法を開発。
- NMDA受容体のNR2がグルタミン酸結合サブユニットであること
この方法を使い、CD38欠損マウスの視床下部の神経細胞にCD38を再発現させ、社会認識記憶を回復させる研究がNatureのArticleに掲載された。
主な論文・著書:Selected publication
Murase S. et al. |
Nature Biomedical Engineering |
2023 Nov;7(11):1350-1373. |
Jin M. et al. |
Nature Communications |
2022 Nov 12;13(1):6880. |
Ninomiya A. et al. |
Proc Natl Acad Sci U S A |
2022 Nov 8;119(45):e2210645119. |
Morizawa YM. et al. |
Nature Neuroscience |
2022 Nov;25(11):1458-1469. |
Inada K. et al. |
Neuron |
2022 Jun 15;110(12):2009-2023.e5. |
Watanave M. et al. |
Proc Natl Acad Sci U S A |
2022 Feb 15;119(7):e2113336119. |
Suzuki A. et al. |
Nature Communications |
2022 Jan 11;13(1):41. |
Oe Y. et al. |
Nature Communications |
2020 Jan 24;11(1):471. |
Matsumoto K. et al. |
Nature Protocols |
2019 Dec;14(12):3506-3537. |
Monai H. et al. |
Nature Communications |
2016 Mar 22;7:11100. |
Ageta-Ishihara N. et al. |
Nature Communications |
2015 Dec 10;6:10090. |
Nóbrega C. et al. |
Brain |
2015 Dec;138(Pt 12):3537-54. |
Mendonça LS. et al. |
Brain |
2015 Feb;138(Pt 2):320-35. |
Uesaka N. et al. |
Science |
2014 May 30;344(6187):1020-3. |
Nascimento-Ferreira I. et al. |
Brain |
2013 Jul;136(Pt 7):2173-88. |
Mikuni T. et al. |
Neuron |
2013 Jun 19;78(6):1024-35. |
Liu HX. et al. |
Nature Communications |
2013;4:1346. |
Sasaki J. et al. |
Nature |
2010 May 27;465(7297):497-501. |
Jin D*, Liu HX*, Hirai H*. et al. (equal contribution) |
Nature |
2007 Mar 1;446(7131):41-5. |
Hirai H. et al. |
Nature Neuroscience |
2005 Nov;8(11):1534-41. |
Hirai H. et al. |
Nature Neuroscience |
2003 Aug;6(8):869-76. |
Matsuda S. et al. |
EMBO Journal |
2000 Jun 15;19(12):2765-74. |
Laube B*, Hirai H*. et al. (equal contribution) |
Neuron |
1997 Mar;18(3):493-503. |
Hirai H. et al. |
Proc Natl Acad Sci U S A |
1996 Jun 11;93(12):6031-6. |
受賞歴
令和5年 日本遺伝子細胞治療学会 タカラバイオ研究奨励賞2023
所属学会
日本神経科学学会(理事)、日本生理学会(評議員、シナプトロジストの会・代表幹事)、日本神経精神薬理学会(評議員)、日本小脳学会(理事)、日本遺伝子細胞治療学会、米国遺伝子細胞治療学会、国際放射線神経生物学会(理事)